
京都芸術デザイン専門学校 ビジュアルデザインコース 1年 片山奈保
インターンシップの前半5日間では、就職支援プロジェクトのPRを目的とした、インスタグラム用リール動画2本の制作に取り組みました。動画制作において、まず直面した壁は「情報の取捨選択」です。ユーザーがスマートフォンで次々とスワイプするSNSにおいて、最初の数秒でいかに興味を引くか、そして短い時間の中でいかに必要な情報を詰め込むかという課題に悩み続けました。その結果、就活生のリアルな不安に寄り添うコピーを考え、テンポの良いカット割りや視認性の高いテロップの配置を工夫しました。静止画では伝えきれない「就活フェアの熱気」や「相談しやすさ」を視覚的に表現するプロセスを学び、SNSマーケティングにおけるクリエイティブの役割を深く理解することができました。
後半の4日間は、Webサイトのリニューアル案としてトップページの制作に挑戦しました。制作はFigmaを使用し、ワイヤーフレームの構築からデザインへと進めました。
特に学びとなったのは、「デザインにはすべて根拠が必要である」という点です。なぜここにこのボタンを置くのか、なぜこの写真を使うのか。一つひとつの要素に対し、ユーザーが迷わず目的の情報に辿り着けるかという「導線」の意識が欠けていたことに気づかされました。文字の大きさ、余白の1ピクセルに至るまで、プロは徹底的にこだわって制作していることを知り、デザインとは単なる装飾ではなく「論理的な課題解決」であることを強く実感しました。



この9日間を振り返り、最も大きな学びとなったのが「視点の変化」です。インターンシップに参加する前は、「何を作るか」という自分の表現ばかりに目が行っていました。しかし、動画とWebサイトという異なる媒体の制作を通じて、常に「誰が、どのような状況でそれを見るのか」という、受け手側の視点に立って考える重要性を学びました。
また、職場の皆さんが非常にフレンドリーに接してくださり、質問に対していつも丁寧なアドバイスをいただけたことも、大きな支えとなりました。プロの仕事の速さ、正確さ、そしてデザインに対する真摯な姿勢を間近で見ることができ、自分に足りないスキルが明確になったと同時に、この業界で働きたいという意欲がより一層高まりました。
最後になりますが、このような貴重な学びの機会を与えてくださった社員の皆様、本当にありがとうございました。ここで得た経験を糧に、今後も技術を磨き、いつか人の心に届くクリエイティブを生み出せるよう精進してまいります。






